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NEWS & RACE REPORT
KYOJO CUPレースレポート第1戦
2018/06/17 KYOJO

KYOJO-CUPレース第1戦

「© KYOJO-CUP 2018」

 2シーズン目を迎えたKYOJO-CUPは、イコールコンディションの徹底を目的に、封印された新品エンジンのみ使用が認められたこともあって、台数減が懸念されたものの、いざ蓋を開けてみれば、昨年とほぼ変わらぬ15名のエントリーを集めることに。うち1名がマシントラブルのため予選を前にリタイアしたものの、それでも華やかなムードは一切損なわれておらず、まさに好スタートを切った格好だ。

予選ではFCR-VITAの勢いそのままに、小山美姫が大いに気を吐くこととなった。ひとつ残念だったのは前日の雨によって、早朝の路面はまだウェットパッチを残していたこと。それでも乾いていたレコードラインを激しく攻め立て、計測1周目から2分0秒台に乗せると、次の周から1分59秒911、59秒650、59秒520と好タイムを連発する。

一方、終了間際までYURI HAYASHIが2分1秒753で2番手につけていたが、終了間際のラストアタックでベイスク・フィッセールが2秒1秒452をマークして2番手に浮上。以下、RINA ITOを筆頭に、2分2秒台で10番手まで続く混戦模様であるだけに、より小山の速さが際立つことになっていた。

 

小山美姫「ライン上は乾いていたんですが、1周目、縁石に乗ってみたら滑ったので、リスクは負わず縁石は避けたほうがいいと判断したので、レコードラインでベストを尽くすことにしました。本当は(1分)58秒台を狙いたかったんですが……。それでも昨日とコンマ1秒差だったのは、昨日よりも冷えていたからエンジンもよく回っていたんでしょう。それでも自分の中では大きなミスをせずに、クリアが取れたので良かったなという感じです。もっとスリップストリームを使って、攻めて行きたかったというのも本音なんですが。ずっと単独で、このコンディションですから誰がいつスピンするか分かりませんし、それは難しかったですね」

決勝

予選の終了から4時間あまり。路面はすっかり乾いて、雲の切れ間からは陽も差すようになり、さらに言うなら雲に隠れていた富士山も姿を現し、まさに絶好のコンディションの中で、KYOJO-CUPの決勝レースが行われることとなった。

そのスタートで前に出たのは小山ではなく、フィッセールだ。FCR-VITAの時はVITAでの初スタートということで出遅れていたが、その失敗を元に、しっかり修正してきたのは見事の一言。だが、オープニングラップのヘアピンでのミスを小山は見逃さなかった。わずかながらも失速の後、より差を詰めてダンロップコーナーの入口では、アウトから被せる形でオーバーテイクに成功する。

 そのオープニングラップで順位を落としていたのが、HAYASHIだった。直前の内圧調整が裏目に出て、まずはITOにかわされた後も、ペースが上がらず徐々に順位を落としてしまう。

そのITOには山本絵里子が急接近。予選こそ9番手だったものの、ハイペースでの追い上げで6周目には1コーナーでITOにチャージをかける。しかし、山本は抜ききれなかったばかりか、軽い接触で差を広げてしまい、逆に平川真子の接近を許すことに。だが、平川は勝負を急ぎすぎたのか、8周目のヘアピンで単独スピン。これで上位は小山、フィッセール、ITO、山本の順で、それぞれ単独走行に。そして、おぎねぇが5番手に浮上する。

もちろん、最後まで危なげない走りを見せた小山が、フィッセールに13秒5もの差をつけて圧勝。2連覇に向け、まず1勝目を挙げることとなった。果たして昨年以上に速さを増した「女王」に歯止めをかけられる者は現れるのか? 次回のレースは8月26日に開催される。

 

 

小山美姫

「スタートは彼女(フィッセール)の方が早かったですね。私はホイールスピンこそしなかったんですが、全然立ち上がっていかなくて。最初は彼女のペースも良さそうだったので、着いていこうかと思ったんですが、その前のヘアピンでミスをしていたんです。あそこでミスすると車速が伸びていかないので、後ろを着いていったら(ダンロップコーナーを)インベタで通っていったので、私はアウト側から行ったら、すんなり抜けて。そのまま食らいついてくるのかな、と思ったら意外と離せました。

レース中に2分切れなかったのだけ、残念です。このまま連勝して、2年目もチャンピオンという形で終えられたら、と思います。去年はいろんなカテゴリーを経験させてもらって、引き出しを増やすことができました。今年もどんどん向上していって、どんなカテゴリーでも結果を出していかなくてはいけないな、と思っています」

ベイスク・フィッセール

「素晴らしいスタートが切れて、すぐにトップに立てたのは、とても良かったんですが、自分のエンジンは若干違うのかな? まぁ、2位という結果は今の私にとってMAXだったと思います。昨日のスタートはVITAで初めてでしたから、あまりうまくいきませんでしたが、その反省を生かして今日はいいスタートを切れたと思います。練習は全然していなかった割には、凄かったでしょう。次回のレースですか? これから考えて、答えを出します。また出られたら今度は美姫と、もっといいバトルができたらいいですね」

RINA ITO

「3番手に上がったのは1周目で、無我夢中でしたから、どこで上がっていたのか覚えていません。前半、追われている時のプレッシャーは特になかったんですけど、後ろから来ていたブルーのクルマ(山本)が、けっこうアグレッシブに迫ってきたので、ちょっとバトルになりました。でも、そこで引くわけにはいかないと思って、必死に踏ん張りました。そのあとはしっかり逃げ切って、なんとかゴールすることができて良かったです」

記事:秦 直之