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もてぎチャンピオンカップ第3戦
2021/08/10 レポート

もてぎチャンピオンカップレース第3戦

VITA トロフィ第3戦  8月8日 ツインリンクもてぎ

もてぎチャンピオンカップレースのもてぎスポーツVITA(全4戦)の第3戦、
そして、ツインリンクもてぎと筑波サーキットを舞台に行われるVITA トロフィ(全5戦)の第3戦が、
8月8日にツインリンクもてぎで開催された。

もてぎでのシリーズでは、開幕戦でいむらせいじ選手(オートルックVITA01)、

VITAトロフィ開幕戦も兼ねた第2戦は相馬充寿選手(ブライルマーズ・アイテック01)が制しているが、
第2戦で2位に入っているいむら選手がポイントランキングトップでシリーズを折り返している。
筑波で開催されたトロフィ第2戦でもいむら選手が勝利し、いむら選手がその強さを存分にアピールしている状態である。

もてぎVITAとVITAトロフィにシリーズエントリーしている面々に、スポット参戦のメンバー、
さらにはこれからVITAを楽しんでいこうとVITAデビューする選手も終結した今回のこのもてぎ第3戦は、
17台ものエントリーを集め、盛況な一戦となった。

今回VITA初挑戦となる小松寛子選手(中川ケミカルMARS-VITA)は
「去年までS耐に出ていたんですけど、S耐だと自分のペースで練習ができないので、もう少し自分の走りを見直したいと以前から思っていました。自分のペースで走れそうなスプリントレースをやりたいと模索していてVITAは練習になるって話も聞いていたので、これに参戦することとなりました。


もてぎは今回お世話になるマーズ・レーシング・ファクトリーさんのホームコースということで、ここで練習してきました。VITAのレースは初めてで、どんなものなのかも含め、今回はその練習の成果を確認したいな、と思ってます」とコメントしてくれた。また今後についても「このあとはKYOJOに出る予定でいますし、FCR-VITAの3戦4戦にも出ようと思っています」という。

同じくVITA初参戦となる辻かずんど選手(MARSRACING VITA)は
「小松選手がKYOJOに出たいからチームを紹介してほしいってところからマーズを紹介して、まずは試しで練習したんです。
彼女の走行枠は4本あったんですが4本目が雨になってしまって『だったら乗っていいよ』ってことになって乗ったらメチャクチャ楽しくて、これ面白いな、レース出てみるかって話になり
今回小松選手と一緒にVITAデビューすることになりました。
VITA-01ってすごくアナログなんだけど必要なものは全部求められるようなクルマで
ドライバーのスキルを磨くにはうってつけのクルマだなって思います」という。

また、松永大祐選手(TKRI 松永建設 VITA)も、もてぎVITAは初参戦となる。
といってもすでに富士のFCR-VITAにも参戦している。
松永選手は、GTでも活躍する片岡龍也氏が立ち上げたレーシングチームTKRIからスーパー耐久シリーズのST-Z(GT4)クラスに「TKRI 松永建設 AMG GT4(Mercedes AMG GT4)」で参戦しているS耐ドライバーでもある。
このもてぎにも片岡代表が同行。

片岡氏は「どうしても耐久レースってレース感という点ではゆるいレースになってしまうんです。
スプリントレースのVITAはお手軽だし、ちょっとやらかしても許されるレベルっていうトレーニングが積みやすいカテゴリーだっていうことで、松永選手に、場数を踏んでもらおうと、富士ともてぎ、それに先日のオートポリスの『マジ耐』と、どんどん乗ってもらってます。

VITA-01って自分が乗っても楽しめますし、操作に対してクルマの挙動がはっきり出るので、場数を踏むって点でぴったりです」と自身でVITA-01を購入した経緯を語ってくれた。
松永選手については「S耐でも速くなってきていますが、ハコ車よりも操作がシビアなVITA-01に関しては、
まだ『乗りこなす』ってっところまでは行ってないですが、回を重ねるごとに良くなってきています。
まだ今シーズンも富士ともてぎで3戦残ってますし、さらなる運転技術のレベル向上に役立ってくれればと思います」という。

■雨の中での予選セッション

前週に発生した台風10号が東日本に接近した影響で、もてぎ周辺の天候は朝から雨。
前日の練習走行でも雨が降ったり止んだりの不安定な一日だったが、午前11時過ぎに始まった予選セッションは雨。といっても小雨が時折強くなったり弱まったりという状況でコース上に水が溜まるほどひどい状態でもなかった。

このセッションでは、もてぎ開幕戦で2位に入っていた佐藤考洋選手のマシンはミッショントラブルが発生してしまい、2周の計測でマシンを止めている。

またおぎねえ選手(ORCワコ-ズAFC・VITA)もスピンを喫してしまっていた。

おぎねぇ選手は「タイヤが温まってなくて、4コーナーでオーバーランしてコースに戻ってきちゃったところで、アウト行こうかイン行こうかって変な操作をしちゃったら、思いっきり回っちゃって、リアセクションとフロントカウルをどんどんってぶつかっちゃって、リアウイング曲がっちゃったんです。
でもピット戻ったからってどうすることもできないし、走って走れるならそのまま行こうってことで予選は続けました。ただ2度もクラッシュしたら恥ずかしいので予選は抑え気味で走りました」と予選を振り返る。

15分間で行われた予選セッションの終盤にトップタイムを出したのは新井 薫選手(オートルックVITA-01)で、2分34秒183のタイムで見事ポールポジションを獲得。6月のFCR-VITAで初優勝し、もてぎでの初ポールと調子も良さそうだ。

一方、最後のアタックでミスがあったといういむら選手は2番手(2分34秒833)という結果となった。新井選手は「新品タイヤを投入して、皮むきをしながら走行していき、うまくタイムを出せました。決勝はいむら選手と遊ばせてもらいます」とコメント。

2番手に入ったいむら選手も「フロントロウに並べますし同じチームメイトなので仲良くやっていきたいと思います」とコメントし、予選後のオートルックチームのピットは和やかな雰囲気であった。

 

3番手には神蔵俊平選手(ブライルバッテリー・マーズ01)が入った(2分35秒173)。「たまたまクリアで走れたタイミングで、路面コンディションも比較的いいほうではあったと思います。雨は得意ではなかったので今回の結果は満足しています。ずっと集中して走れたのが良かったと思います。決勝は路面状況もよくなっていると思うので自信を持って走れると思います」と神蔵選手。


■ようやく雨も上がって、の決勝はいむら選手の横綱相撲?

当初の予報では午後には雨も上がるという予報であったもてぎ周辺は、なかなかその天候の回復のないまま、もてぎチャンピオンカップレースの各決勝レースが行なわれていく。この日最後の決勝レースとなるVITAは午後4時35分からスタート進行が始まるというスケジュール。午後になってもなかなか上がらない雨を恨めしそうにピットから見上げていたVITA関係者の願いが通じたのか、決勝直前になってようやく雨が上がった。

終日ほぼ横這いだった路気温だが、このVITA決勝スタート時の気温は27.4度、路面温度27.6度、湿度は75.5%と多少は過ごしやすくなっていた。

そして午後5時1分、レッドシグナルがブラックアウトして、レコードラインはほぼドライ、それ以外の路面はまだ濡れている状態でレースはスタートした。

フロントロウの2台は順当に走りだし、2列目4番グリッドからのイノウエ選手が好スタートを決めて1コーナーで3番手へポジションアップ。

新井、いむら、イノウエの順でレースが進んでいく。

3番グリッドの神蔵選手はスタートをミスして5番手からの追い上げとなった。このオープニングラップでは5コーナーで河村 翔選手(ワコーズEDニルズKデンタル)がコースオフ。S字コーナーでもMJ選手(ワコーズED麻布ニルズVITA)がグラベルストップ、さらにトップ集団にいた相馬充寿選手(ブライルマーズ・アイテック01)もビクトリーコーナーでグラベルに捕まり戦線離脱、とまだコースが渇いていなかったのか、レース序盤は荒れ気味。

トップを快走していくかに見えた新井選手だったが、3周目の90度コーナーでいむら選手が新井選手のインに入り込みトップが入れ替わる。このあたりからトップ集団はイノウエ選手までの3台でまとまり始め、このオーダーのまま徐々に4番手以降を引き離していくことになった。

イシカワ選手、スタートでの出遅れを挽回した神蔵選手、そして河本選手の3台がセカンドグループを形成していく。

その後方では佐藤選手が徐々に単独走行となり、それをVITA初レースの辻選手、そして小松選手が追いかける展開となっていく。

その直後にはおぎねえ選手がこれを追いかけており、おぎねえ選手は6周目に小松選手を、
さらに9周目には辻選手を捕らえていく。
おぎねえ選手は「路面は途中からは完全にドライになったんですが、自分の中でのドライ判断が遅くて、隊列になっちゃってて、なかなか抜けなかったんですけど。抜けたら自分のペースで走れて前の車両と同じくらいのラップタイムで走れていたので、もう少し早く仕掛けていれば、とちょっと残念でした。実は今日は私の誕生日イブで、こっそり6位入賞してトロフィを持って帰りたかったんですけどね、まぁシングルでゴールできてよかったです」

セカンドグループは、レース中盤で神蔵選手と河本選手が激しい5番手争いを展開していたが、これに競り勝った河本選手は前を行くイシカワ選手を追いかけ、逆に神蔵選手は大きく引き離されて単独走行になっていく。

8番手を走行していた辻選手は、9周目には女性2名に抜かれて10位にポジションダウン。
辻選手はレース後「思った以上に体力的にきつくてなめてました。VITA-01はフィジカルを鍛える気にさせてくれるクルマでした。次のもてぎ最終戦は身体を仕上げて臨みたい」とレース後にコメントしてくれた。

レースをリードするいむら選手は3周目にトップに立ってからは危なげない走りできっちりと後続を抑えて、見事開幕戦に続く2勝目をマークした。

それに続くのは新井選手、イノウエ選手と上位3名は変わらず。8周目にイシカワ選手を捕らえた河本選手が4位、神蔵選手は6位でレースを終えた。

もてぎVITAは9月4日-5日の2DAYSが最終戦となる。
VITAトロフィは筑波サーキットでの9月20日(月)に第4戦、11月15日(月)に開催される第5戦が最終戦となる。

【トップ6コメント】

優勝:いむらせいじ選手(#21 オートルックVITA01)

「スタートは無難な感じで大きなミスもなく走り出しました。まだ半乾きの状態でしたが、ペースが少し遅かったんで、早めに抜いてプッシュして逃げてみようかなというところで前に出ました。新井選手の苦手なところと僕の苦手なところが違っているんで、マージン築いて、苦手なところというか、まだ乾いてなかったところは丁寧に走って、それ以外はプッシュして立ち上がりをミスしないようにって感じ。残り5周くらいで行けそうな感じもあったので、タイムとプッシュの割合を考え、後ろを見ながら走りました」

2位:新井 薫選手(#122 オートルックVITA-01)

パルクフェルメに戻ってきた際にがっくりと肩を落としていた新井選手は
「悔しかったですね。スリップもあるし、抜かれてもチャンスがあるかなと思っていたんですが、甘かったです。
速いところ遅いところもあったのでプランはあったんですが実行できずに終わってしまいました。やっぱりいむら選手は速かったですね。次はリベンジしたいと思います」

3位:イノウエケイイチ選手(#2 ワコーズEDニルズVITA)

「周りはみんな速さが揃っているので、ミスしないと抜けないので、みんなミスもなかったしこちらも無理していくこともなかったので、予選4着からでしたけど、淡々と走りました。上3台で遊べたので良かったんじゃないですか? 天気もほぼほぼドライだったんで、特にタイヤチョイスで難しかったということもなく、ですね」

4位:河本 満選手(#32 オートルックVITA01)

「チームメイトの新井選手といむら選手の2人にいつもしごかれているんで、今日も前をいく横綱2人をひたすら追いかけていました。他の選手のことは見ていなかったんですが(笑)。(8年前には毎日のように通っていたといういむら選手を見習って)いつも一人でしっかりコソ練しているんで、8年後にはいむら選手のようになっているようかんばります」

5位:イシカワヨシオ選手(#8 東京IRC・vivo・ニルズVITA)

「今年ヤリスに力を入れてたんですが、丁寧に乗らないと速くならないし難しいんですよねぇ。こっちのほうがレーシングカーだし楽しいですよね。3か月ぶりのVITAのレースで、ちょっと肩がね…、今60越えてるんですけど四十肩で(笑)。レース中は早く終わってくんないかなぁって感じでした(笑)。スタートから3周くらいはトップグループについていけたんでね、もう少しついていけるよう、またこっち(VITA)に力を入れようかなぁと思ってます」

6位:神蔵俊平選手(#24 ブライルバッテリー・マーズ01)

「スタートがうまく行かなくて2台くらい抜かれちゃって、そこから落ち着いて走っていたんですけど、4位を抜きあぐねているところで次のクルマも来てしまって、1コーナーで接触してしまって…。走れはしたんですが、ダメージがあってペースも上げられずにレースが終わっちゃいました。予選順位が良かったし調子もよかっただけにほんとに残念な結果になってしまいました」


今もてぎのVITAレースが新しい🏎
もてぎVITAとVITAトロフィにシリーズエントリーしている面々に、スポット参戦のメンバー、
さらにはこれからVITAを楽しんでいこうとVITAデビューする選手も終結した今回のこのもてぎ第3戦は、
17台ものエントリーを集め、盛況な一戦となった。
なんと言ってもカッコイイ面々が多い。
これから『もてぎ』が面白い。
来年度はさらに楽しい企画をお楽しみに♪

皆さまありがとうございました。

VITA倶楽部