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もてぎチャンピオンカップレース 第3戦
2022/07/30 レポート

もてぎチャンピオンカップレース 第3戦
VITA
2022年7月2日 モビリティリゾートもてぎ

早い梅雨明けから真夏のような天候の中でもてぎチャンピオンカップ第3戦が開催され、
VITAレースが17台のエントリーで行われた。

VITAもてぎシリーズここまでの2戦では昨年王者のいむらせいじ選手(#21 オートルックVITA-01)と

塚田海斗選手(#50 BRM VITA)が勝利を分け合っているが、ランキング2位の塚田選手は今回不出場の為、首位のいむら選手はリードを広げるチャンス、また3位以下の選手はチャンピオンの可能性を残すために取りこぼせない一戦となる。

この日のスケジュールは、午前9時から公式車検が行われ、午前10時55分から15分間で予選セッション、そして午後3時20分にコースインし10周の決勝レースが行われるというワンディレース。土曜日のワンディレースというのは珍しい。
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■予選

朝から早々に気温30度を超えているモビリティリゾートもてぎはとにかく暑く、ドライバー、マシンともにコンディショニングがカギになる状況だ。

そんな中で10時55分予選セッションが開始。カワモトミツル選手(#32 オートルックVITA01)を先頭に各車一斉にコースインする。しかし相馬充寿選手(#5 ブライルマーズ・アイテック01)はピットにとどまりカウルを開いている。何かトラブルの模様だ。

ウオームアップを終えたマシンはさっそくタイムアタック開始。タイヤが熱ダレを起こす前にタイムを出そうという意図か。まずは計測2周目にイノウエケイイチ選手(#2 ワコーズEDニルズVITA)が2分16秒577というトップタイムを出す。これをターゲットに2番手はいむら選手2分16秒821、3番手イシカワヨシオ選手(#8 東京IRCニルズvivoVITA)2分16秒887と続く。

残り8分、いむら選手がセクター1でベストタイムを出すと2分16秒073でトップに立ち、カワモト選手(2分16秒213)が続くが、すかさずイノウエ選手が2分15秒765で再びトップへ。

4番手イシカワ選手(2分16秒887)、

5番手西濱康行選手(#17 ETA arcobaleno、2分17秒734)

6番手小野真選手(#24 NEEDS24 TRS ED VITA、2分18秒303)という順位。

さらにここで辻かずんど選手(#74 MarsRacing VITA)が2分17秒664を出して5番手へ浮上。
しかしすかさず西濱選手2分17秒078で逆転、辻選手6番手、小野選手7番手へ後退。

4月の第2戦の予選では2分14秒台で上位争いが展開した事を考えると、あまりの高温でタイムが出ない模様で、ほとんどのマシンがここからタイムが頭打ちになる。

そんな中で後半順位を上げたのが神蔵俊平選手(#65 プライルバッテリー・マーズ01)、2分18秒311で11番手から8番手へポジションアップ。

また序盤16番手に留まっていた藤原晃輝選手(#39 ACE LINES)も2分18秒823で9番手へ進出。

予選開始直後の5コーナーでスピンからコース復帰したおぎねぇ選手(#7 ORCワコーズAFC・VITA)も着実に順位を上げて12番手へ。

ここで15分が経過しチェッカードフラッグ。

結局イノウエ選手が3周目に出した2分15秒765でポールポジションを獲得、

2番手以降も前半のアタックのタイムで順位は確定、

いむら選手(2分16秒073)が0.308秒差でフロントロウに並び、

以下2列目はカワモト選手(2分16秒213)

イシカワ選手(2分16秒887)と続き、

3列目は西濱選手(2分17秒078)、

辻選手(2分17秒664)が並んだ。

予選開始からピットで作業を行っていた相馬選手は結局予選不出走、決勝は最後尾からのスタートとなる。

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ポールポジション:イノウエケイイチ選手
(#2 ワコーズEDニルズVITA)/2分15秒765

「14秒台まで行けるかと思ったのですけど、ちょっとダメでしたね。
最初の(タイヤが)冷えている状態で走っておいて、それからは(タイムが)出なかった。
計測2周目でしたね。調子はそんなに悪くないです。
後はみんなタイムが拮抗しているので、決勝はミスなく淡々といければいいなと思います」

予選2番手:いむらせいじ選手
(#21 オートルックVITA-01)/2分16秒073

「まあ順当な結果じゃないですかね。昨日も15秒台には入っていないので、似たようなタイムだった。
フロントロウか2列目には行けると思っていたので。ただ計測2周目で一番タイムが出ると分かっていたのにそこで安全に行き過ぎてしまって、そこからプッシュしても(タイムを)上げられなかったです。
決勝に向けてはイノウエ選手と遊びます(笑)」

予選3番手:カワモトミツル選手
(#32 オートルックVITA01)/2分16秒213

「ピット位置がよかったので、今回は(予選開始で)すぐ出て、後ろからは大先輩のいむら選手が来てくれていたので、安心して、まあ甘えられた、と(笑)。
同じチームに偉大な大先輩がたが3人もいて、自分はそれを追いかける立場なので。
私が一番末っ子なので(先輩を)見ながら学んで、全て追いかけています。
後は他の方たちからも学びながら一個ずつやっています。

タイムは後半全然伸びなかったですね。この3日間毎日スリックタイヤ履いていましたが、今日が一番(タイムが)伸びていないですね。昨日からコンマ5秒くらい落ちてしまった。
3番手で私は大満足です。
決勝は偉大な大先輩、いむら選手を追いかけて行くようなイメージで、頑張って行きたいと思います」

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■決勝

もてぎVITA第3戦は午後3時20分コースイン開始。昼過ぎには35度を超えていた気温は依然として高止まり。
コースコンディションはドライだが路面温度はかなり上昇している状況。
耐火耐熱のレーシングスーツを着たドライバーには過酷な状況だ。チームはスポットクーラーや扇風機をコースインの寸前までドライバーに向けている。

予選に出走できなかった相馬選手のトラブルは燃料系のシステムに電気が行かずエンジンが始動できないというもので、チームは問題個所を特定したものの、パーツが手元に無く、ひたちなか市のガレージまで取りに戻り、取って返してピットガレージで交換作業を実施。午後2時45分ごろには修復が完了し、エンジンに火が入った。

相馬選手は開幕戦3位で現在ランキングはトップいむら選手から12ポイント差の3位。元々速さには定評があるだけに、最後尾からどう追い上げるか、本人は「相馬劇場をお見せします(笑)」と自信のほどを見せていた。

午後3時30分フォーメーションラップ開始。

フロントロウに並んだイノウエ選手、いむら選手を先頭に各車がタイヤをウオームアップさせてグリッドに戻り、レッドライトが消灯して10周のレーススタート。

全車がクリーンスタートしてグリッド通りの順で1コーナーに進入、
いむら選手がアウト側からイノウエ選手に仕掛けるが、ここはポジションキープ。
後方では7番手スタートの小野選手がS字の手前で5位に進出する。

トップ6台はそれぞれテール・ツー・ノーズ状態で、V字コーナーを立ち上がってヘアピンへ。後方では辻選手がヘアピンで単独スピン、後ろ向きになってしまい、最後尾が通過してからレースに復帰。

トップ争いはダウンヒルストレートで左からいむら選手が並びかけて90度コーナーをアウト側から仕掛けるが、ここでもイノウエ選手がトップの座を守る。

ビクトリーコーナーを抜けて1周目が終了。
コントロールライン上でのタイム差はイノウエ選手といむら選手が0.274秒差、そこから0.353秒差で3位カワモト選手、0.701秒差で4位イシカワ選手0.249秒差で5位小野選手、0.294秒差で6位西濱選手とトップから2秒以内にトレイン状態。

最後尾スタートの相馬選手は8台をしとめて9位でオープニングラップを終了、宣言通り相馬劇場の幕を開ける。

2周目の2コーナーではいむら選手のラインがややワイドになり、カワモト選手がイン側を突くが、ここはいむら選手が守る。相馬選手は4コーナーで藤原選手をオーバーテイク、8位へと進出する。

トップ3台と4位グループ3台で2つのグループが形成されて3周目へ突入。

いむら選手は0.345秒差と引き続きイノウエ選手の背後につけてプレッシャーをかけ続ける。
そしてダウンヒルストレートで再度左側から仕掛けると、今度は90度コーナー進入で大外刈りを見せてイノウエ選手の前に出てオーバーテイクに成功。
ついにトップに立つ。

続いてカワモト選手もイノウエ選手に襲いかかり、4周目の3コーナー入口でインを差すと2位をゲット。
イノウエ選手は3位に後退する。
この攻防でトップいむら選手は2位に0.481秒と僅かだがマージンを稼ぐ。
しかしカワモト選手の勢いは止まらず5周目0.386秒差といむら選手に詰め寄る。
3位におちたイノウエ選手も踏みとどまり0.555秒のギャップで続く。

4位グループも依然として接戦。5周目の4コーナーでイシカワ選手が小野選手の攻略に成功、4位に上がるが小野選手は離されず、西濱選手もついて行く。
そこからやや間隔を開けて7位に進出した相馬選手、2分17秒814とトップグループにそん色ないタイムで走っている。

6周目に入りレースは後半戦、カワモト選手は3コーナー進入のブレーキングでいむら選手に詰め寄りテール・ツー・ノーズ状態。
右に左にとラインをかえつつプレッシャーをかけ続けるが、これで逆にイノウエ選手の接近を許すことになり、今度は防戦に追われることになる。

4位グループではダウンヒルストレートでイシカワ選手の左側から小野選手が仕掛けて90度コーナーのブレーキング勝負に出るがここはイシカワ選手が踏みとどまる。

6周目を終えてトップいむら選手と2位カワモト選手は0.333秒差、イノウエ選手は0.397秒差。
そこから4秒ほどのギャップで4位グループ先頭はイシカワ選手、5位小野選手0.234秒差、6位西濱選手0.332秒差と続いている。

後方では順位こそ変動しないが、
9位藤原選手(#39 ACE LINES)

12位おぎねぇ選手(#7 ORCワコーズAFC・VITA)

14位:富田栄造選手
(#22 CPホールディングズEDニルス)など、それぞれ自己ベストタイムを出しつつ健闘している。

7周目、トップ3台は変わらず接近戦だが4位グループから西濱選手が脱落、ビクトリーコーナーで失速、すかさず相馬選手が6位に。
これで最後尾スターから11台抜きだ。

8周目、5コーナーで小野選手がイシカワ選手に襲いかかる、2台は並んでトンネルを抜けると130Rに飛び込むが立ち上がりで小野選手がアウト側のグラベルにはみ出して後退、4位奪取はならず。
これで相馬選手が小野選手に接近する。

8周目終了時点でトップいむら選手と2位カワモト選手は0.389秒差、3位イノウエ選手は0.268秒差。
指先ほどでもミスがあれば逆転される間隔だ。

9周目、再び小野選手がイシカワ選手に接近、テール・ツー・ノーズ状態でファイナルラップに突入、
小野選手が1コーナーに向けてインにノーズを差し込み、ブレーキングで前に出て4位浮上。
気落ちしたかイシカワ選手の背後に相馬選手も忍び寄る。

トップグループはいむら選手がややギャップを拡げ、カワモト選手とイノウエ選手が激しく2位を争いながらS字~V字コーナーを通過。
ヘアピンの進入でイノウエ選手がインを突くと2位を奪い取る。
しかしバックストレートでカワモト選手がスリップにつけると90度コーナーでアウトから仕掛けるも出口でコース外にはみ出し痛恨のスピン! グラベルにはまってしまい2位争いは決着。

いむら選手は3周目にトップに立って以来プレッシャーに耐えてその位置を守り優勝、

ファイナルラップで勝負を仕掛けたイノウエ選手が2位、

3位は小野選手、

4位イシカワ選手、

5位相馬選手、

6位神蔵選手という順でフィニッシュラインを通過した。

その後イシカワ選手に対して、8周目の130Rでの小野選手のコースアウトの原因を作ったという事でフィニッシュタイムに10秒加算のペナルティが課され、相馬選手と順位が入れ替わり、相馬選手4位、イシカワ選手5位とリザルトが変更された。

相馬選手はスタート前の公約通り13台抜きの相馬劇場を演じてみせた。

優勝:いむらせいじ(#21 オートルックVITA-01)

「(3周目のオーバーテイクは?)イノウエ選手のペースが上がっていなかったので、早いうちに前に出て、フルプッシュしてみようかな、と思ったら意外と前にすぐ出られたので、そこは作戦通りだった。
チームメイトのカワモト選手のペースが良かったので、負けるわけにはいかない、と全周プッシュして、最後のビクトリーコーナーだけゆるく行きました(笑)。
ある程度ペースも良かったですし、とんでもないミスもなくて、ちょっと(タイヤを)滑らせた程度で、ポジションを守れたと思います」

2位:イノウエケイイチ(#2 ワコーズEDニルズVITA)

「まっすぐが遅すぎて、前に出るとすぐスリップつかって抜かれて、後ろにいても前2台いても全然スリップが使えず離されてしまう、という事で「あれ?こんなに遅かった?」みたいな感じなので、あまり前に出て、32号車に仕掛けていむらさんに離されてしまうより、最後まで3台一緒にワンパックになるようにしていた。
なので最後32号車は抜けたのですけど、いむら選手までは無理でした」

3位:小野 真(#24 NEEDS24 TRS ED VITA)

「(終盤の攻防は)何もしないと終われないなと思っていて、どこかしらでブレーキングで行けると思っていたので、何回か試していて、130Rは明らかに弾かれた気がしましたけど(笑)
逆に絶対抜けるという気持ちで行ってみたら結果抜けて、前でもスピンがあったみたいで、ラッキーな3位でした。
予選とかで特にイシカワ選手とかにフタをされていた感覚があったので、何とか抜きたいなと思っていたのが、ちゃんと実現できたのでよかったです」

4位:相馬充寿(#5 ブライルマーズ・アイテック01)

「最後尾から自分の力とマシンの力で、決勝までにメカニックが(マシンを)復旧させてくれたので、どこまで行けるか、自分との闘いという事で集中して走ることができました。
ただちょっと力及ばず、の部分があったので、次頑張ります」

5位:イシカワヨシオ(#8 東京IRCニルズvivoVITA)(コントロールタワー呼出し後の談話)

「(フィニッシュタイムに)10秒加算だそうで、5位になるみたいです。8周目に(小野選手を)押し出した、という事で。130Rで抜ききったと思ったのだけど、抜けてなかったようで、それでぶつかってしまった。

さすがにこの夏で65歳には10周は無理(笑)。6周目くらいからどんどんタイム落ちて、ハンドルが押さえられなくなった。リヤが流れだして、カウンター当てるのも大変で、(こんな時期には)やりたくないですね」

6位:神蔵俊平(#65 プライルバッテリー・マーズ01)

「最終的に32号車(のスピン)や17号車のトラブルがあって、運よくポジションアップできたかな、と言うところですね。後は序盤うまくポジションを守れたのがよかったのかな、と思います。
クルマはすごく調子よくて、今回もいいクルマを準備してくれたガレージには感謝しています」

7位:ジュン(#69 AlaRossaコヤマG-01)

「モニターには全然映っていなかったらしいのですけど(笑)、後ろでは結構バトルがあって、ずっと(バトルを)やっていたので、非常に楽しかったです。クルマの調子はよかったですけど人間の方が暑さでくたびれてしまいました」

ジュン選手は、VITA100台目購入でYEAR END PARTYではお祝いさせていただきました。
その後もずっとレース参戦していただいて嬉しく思います。
今後のご活躍も楽しみにしております。

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もてぎVITAシリーズ次の第4戦は10月16日に開催される。
シリーズランキングはいむら選手が50ポイント、2位イノウエ選手32ポイント、3位相馬選手28ポイントと、
いむら選手が頭ひとつ抜きでた感があるが残りは2レース、まだ予断を許さない。

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今回はVITA TOROPHYシリーズではないものの、参加台数は確実に増えており、
モビリティリゾートもてぎの魅力がどんどん広まっていると感じます。
10月15、16日は🏁VITA 2H耐久レースが開催。
OKAYAMA国際コースと同じく、ドライビング習得にはもってこいのコースである。
ここで学んで、富士・鈴鹿へ挑戦!
OKAYAMA・鈴鹿からもてぎに挑戦!
もてぎ2H耐久レース🏎ご参加お待ちしています♪

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