WEST RACING CARS 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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NEWS & RACE REPORT
鈴鹿クラブマンFinal Round VITA-01
2018/11/26 NEWS

2018鈴鹿VITAレースもいよいよ最終戦、11/24の予選、25の決勝では、晴天の中シリーズチャンピオンを狙ったドライバー達の熱い戦いが早朝から始まっていた。

今季最多23台のエントリーを集めたクラブマンスポーツの最終戦に、ポイントリーダーとして挑むのは米田弘幸。これに8ポイント差で八木智、15ポイント差で中里紀夫が続く格好となっている。米田が自力でチャンピオンを奪うには、6位以上でゴールすることとあって、決してハードルは高くない。とはいえ、チャンスがある限り、八木も中里も全力を尽くすはず。まさに死闘の予感があった。

予選ではトップが目まぐるしく入れ替わったが、西村和真が2分26秒225、25秒435と刻み続けてトップに立った直後に、スプーンで接触して止まった車両があって赤旗が出されてしまう。10分ほどの中断の後、残り約6分で再開されたが、トップタイムを更新する者は現れず、西村自身もスタート練習だけを行なって、チェッカーを待たずに走行を終了する。西村のポールポジションは今季3度目。

 2番手は2分26秒316をマークした鍋家武で、3番手は八木。いむらせいじが4番手で、米田と中里が続くことになった。だが、中里には赤旗無視のペナルティで全タイムが抹消に。幸い最後尾からのスタートは許されたが、逆転王座に限りなく赤信号が灯ってしまった。

西村和真(ポールポジション)

「朝の練習でタイヤの使い方、タイムを出すタイミングを試して、いい感触が得られたので、そのとおり予選で行ってタイムを出すことができました。ただ、その時はスリップストリームを使えず、単独での走行だったんですが、使えた周に赤旗が出て。それがちょっと残念です。決勝もミスなく、落ち着いて走りたいと思います」

 さわやかな秋晴れに恵まれた決勝レースは、8周での争いとなった。そのオープニングラップには大波乱が。「チャンピオンはすごく意識しています。なので、緊張しています」と語っていた米田はスタートで1台に抜かれてしまう。早いうちに挽回しようという思いが、裏目に出てしまったのかもしれない。スプーン立ち上がりでコースアウトして、イン巻きしたところで1台を巻き込む、クラッシュを喫してしまったからだ。これでセーフティカーがコースイン。

 驚くべくは、それまでに中里が13台を抜いて10番手に上がっていたこと。SCランは2周で終わったものの、より上位との差を詰めることとなった。

一方、スタートからトップを守っていた西村ながら、リスタート後のダッシュは今ひとつ。激しく鍋家に攻め立てられるも、何とか凌いで5周目からは、ファステストラップの連発で差を広げていくこととなった。

 一方、3番手につけていたのは八木。そのままポジションをキープしていれば、逆転チャンピオンとなったものの、ラスト2周で突然エンジンが不調を来し、最後は9位でゴールするのが精いっぱい。そして中里も最終ラップには4番手まで追い上げたものの、王座獲得には至らず。その結果、リタイアを喫した米田が、ポイントでは逃げ切ってチャンピオンを獲得することとなった。

 最後までトップを守り抜いた西村は、3回目のポールポジションをついに優勝に結びつけ、まさに「三度目の正直」で初優勝。2位の鍋家に、最後は3秒の差をつけていた。3位はいむらが獲得。鈴鹿では今季初めて表彰台に上がっていた。

西村和真(優勝)

「スタートはちょっと回転が落ち気味になったんですが、クラッチでなんとか。金曜日の練習で今より1秒ぐらい遅かったんですが、メカニックの方と相談して、あることを試したら、車の動きが安定したので、これなら行けると臨んだ、予選、決勝ともにうまくいきました。SCが入った時は、少しやばいかも……と思ったけれど、なんとかなんとか。来年はスーパーFJで頑張りたいと思います」

米田選手に声を掛ける中里選手

米田弘幸(チャンピオン)

「獲ったという感じはまったくないですね。それでも1年間、チームのみんな、僕とクルマをサポートしてくれた方々のおかげで戦えたのが良かったのかなと。自分の力じゃなく、みんなのおかげで戦えたことに感謝しています。レースになると素の自分が出てしまって、自己修練が足りなかったですね。無理して前に出ようとすると、今回のようなことになると。分かっているのに、学習能力がないというか、自分の抑えが効かないところがダメですね。今後はCS2に興味があるんですが、修行とか1年ぐらい、みんなの応援をしつつ、次の自分には何が合うのか探してみます。もちろんVITAも楽しいので、また乗りたいという気も。いずれにせよ、もっといいレースをできるよう目指します」

記事: 秦 直之さん


2018年のVITAレース、鈴鹿の舞台が終わりました。

最終戦では、笑い、涙と、一生懸命取り組んでいるからこその舞台を人生に置き換えて感じていました。VITAドライバーの中間同士の素晴らしさ、楽しさ、多分これがモータースポーツに参加することの醍醐味なんだなと、胸を打つものがありました。

この1年、色々なドラマがありました。

鈴鹿のVITAレースに初めて女性で挑戦して下さった山本絵里子さん、真剣な表情で取り組む姿勢は、上位争いもすぐそこまでというところにスキルアップし、一生懸命取り組むことの大切さを教えてくれました。

 

少しずつでも、確実にレベルアップしているドライバーも多く、VITAを通して、ドライビングの基本を正しく学んで行ってほしいと期待します。

成瀬選手は、何十年ぶりに参加してくださりありがとうございました。楽しそうにこの時間を話してくださる「癒しドライバー」が卒業されることに淋しさを感じますが、何歳になってもレースっていいな、と改めて感じています。

このチームからは、いつも真剣な取り組みの姿勢を見る度に、とても勉強になる事が多いと感じています。

レーシングカーの敷居が低くなりつつもメンテナンス技術がさらに向上していく事が出来れば、それは素晴らしい事だと思います。

ウエストレーシングカーズも、皆様により良いものを提供していけるよう、今後も更なる勉強を続けて行きたいと思います。

2018年、VITAドライバー、関係者の皆様、どうもありがとうございました。