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富士チャンピオンレース第2戦 FCR-VITAレース
2019/09/02 最新情報

富士チャンピオンレースと併せて行われるFCR-VITAレースの第2戦が、8月31日に開催された。今回のエントリーは25台と、いつもどおり大盛況。

その中には翁長実希や村松日向子といったKYOJO-CUPとWエントリーのニューカマーもおり、華やかさは一層増した感もあった。


 

 土曜日の8時30分から行われた予選は、スタート当初は雨に見舞われ、難しい状況となることが心配されたものの、まもなくやんで路面はほとんど濡れることはなかった。

まず2分3秒台に乗せてトップにつけたのはイノウエケイイチ。

だが、これを上回って最初に2分2秒台に突入したのは「富士は春のヴィッツレース以来、VITAも鈴鹿のVITA OF ASIA以来、両方とも2回目」という翁長だった。

しかし、翁長の逃げをそのまま許してくれるほど、男どもは寛容ではなかった。

セッション後半になって逆転を果たしたのは開幕戦のウィナー武村和希で、ラストアタックで2分1秒068をマークして、

2番手につけたイノウエにほぼコンマ5秒の差をつけることとなった。ただし、「引っかかっちゃっただけ。タイムほどの差はないと思うので、決勝では逃がしません」とイノウエ。

3番手は翁長が獲得。

4番手は久々の参戦となる、2017年のFCR-VITAチャンピオンの山田遼。

5番手には前回2位のいむらせいじがつけ、

6番手は富士スーパーFJで優勝経験を持つ村松。

7番手は今回がデビューレースとなる柿沼一峰、

8番手はGTドライバー富田竜一郎の父である富田栄造、

9番手は86/BRZレースの経験を持つ福岡宝昌、

10番手は今年のKYOJO-CUP開幕戦ウィナーの小泉亜衣と、実に多彩な顔ぶれが上位に並ぶこととなった。

ポールポジション 武村和希(ガレージビーフラットVITA)

「今の予選は自己ベストではないですが、余裕を持って走れていますし、ドライも前回の決勝以来走っていないので、上々かなと。まだコンマ5秒ぐらい詰められる余地もあったし、ミスも多少あったので、探り探りの走りでしたから、その点でいうといいイメージも決勝に向けてはできています。スリップ(ストリームを使われるの)が怖いんですが、スタートは得意なので、タイヤの冷えているうちに差をつけて、後ろがごちゃごちゃしているうちに逃げれば追いつかれることはないでしょう。先行逃げ切りで勝ちたいですね!」

予選の終了から3時間あまりで、FCR-VITAは決勝レースを迎えることとなった。上空には青空が広がったり、雲が一面に覆ったりなど絶えず天気は変化していたが、どうやら雨の心配だけはなさそう。色とりどりのマシンがグリッドに並べられた。

注目のスタートで絶妙のダッシュを決めたのが2番手のイノウエだったが、グリッドの利を活かして武村は1コーナーまでに並ばれかけたものの、逆転は許さず。
オープニングラップこそイノウエ、そしてスタートでひとつ順位を上げた山田を背後に置いたものの、その後は2分2秒台で周回を重ね、じわりじわりと差を広げていくこととなる。

 一方、オープニングラップのダンロップコーナーではアクシデントも発生。注目の翁長が、後続車両に追突され、ポジションを大きく落としてしまったのだ。幸い、マシンにはダメージはなく、その後は周回を重ねることはできたが。

これにより、いむらが4番手に浮上。そして、その後方では小泉、福岡、村松が激しく競い合うこととなる。

この3人の中では福岡が6周目に5番手に浮上。終盤には単独走行だったいむらとの差も詰めたが、逆転するまでには至らず。

そして、7周目には村松が小泉をかわして6番手につけ、そのままゴールすることとなった。

 ひとり逃げ続けた武村の後方では、最後までイノウエと山田による2番手争いが激しく繰り広げられた。5周目にはいったん前に出た山田であったが、振り切ることはできず、7周目には井上の再逆転を許す。9周目の1コーナーでまた抜き返した山田であったが、最終ラップまで堪えきれず……。あと一歩のところで3位に甘んじた。

 2連勝の武村は9秒差の圧勝に。前回は激しいバトルの末に優勝を飾ったが、逃げるレースもできることをアピールできたのは、今後の大きな糧にもなるに違いない。

ウィナー 武村和希(ガレージビーフラットVITA)

「スタートは少しホイールスピンしちゃって、イノウエさんに迫られてしまいましたが、コカコーラコーナーでしのいでからは、もう大丈夫でした。あんまり富士では練習ができていなかった分、予選からの伸び代はあると思っていたんですが、実際にはどのぐらいか分からなかったので、正直こういう展開になるとは思っていませんでした。すごく自信になるレースでした」

記事:秦 直之 さん


FCR-VITA第2戦

やはり富士のVITAレースは中々のツワモノ揃いで、今回のレースも盛り上がりを見せてくれました。

7人の女性ドライバー参加も大いに賑わいを見せ、今後に向けて女性ドライバー優勝の期待も確信できました。

女性の活躍、応援したいと思います。

<ドライバーpickup>

また、このレースにGTドライバー富田竜一郎選手の父である
富田栄造選手がエントリーされており、72歳というご年齢を伺ってビックリ。
とにかく若々しくてダンディ。走りも若手ドライバーに劣らず上位争いも期待できるほどの腕前である。
お話をお伺いすると41歳からモータースポーツに参加、優勝経験も多いベテランDr.のようです。VITAの走りは体力的に全然問題ないと、とても嬉しいお言葉をいただきました。

世の中のドライバーの目標になりそうな富田選手、
この先いつまでもモータースポーツを愛して欲しいと心から願います。

VITA倶楽部