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FCR-VITA 第4戦
2019/11/20 レポート

富士チャンピオンレース第6戦

FCR-VITA 第4戦

 同じレースウィークに他にも筑波、もてぎ、オートポリス、そしてレジェンドカップを行う鈴鹿も含め、5サーキットでVITAによるレースが行われるという異常事態ながら、富士のFCR-VITAには、実に24台ものエントリーを集めることとなった。

しかし、そのうち1台は予選を前にしてリタイア。
それが前回でチャンピオンを決めている武村和希選手だった。
「練習中にエンジンがトラブってしまい、スペアエンジンはあるんですが、
まだ慣らしも行なっていないし、壊れかけのエンジンが本気で壊れてオイルでも出たら、
みんなに迷惑をかけてしまうので、リタイアとしました。
練習では2分を切れていたので、レコードを狙っていましたし、
もちろん4戦全勝も。残念ですけど、仕方ないですね」と武村選手。

11月も半ばに入ったというのに、そうとは思えぬほどポカポカ陽気に恵まれた予選。
現実問題として、コースレコードを狙うにはやや温度は高めではあった。

そんな中、いきなり2分0秒台に入れてトップに立ったのが、いむらせいじ選手だ。
その後、スリップストリームを使って2分0秒227にまで短縮を果たし、これにイノウエケイイチ選手が0秒366で続いていた。

 武村選手に続くランキング2位を狙うふたりが、このタイムに満足いこうはずがなく、
終了間際までアタックを続けることに。
そしていむら選手が2分0秒114を記録し、駄目を押したかに思われた直後に、
瀧井厚志選手が2分0秒332を記して、イノウエ選手の間に割って入ったかと思われたものの、
そのイノウエ選手も2分0秒328をマークして2番手を奪い返すこととなった。

4番手は並木俊貴選手が、5番手は村松日向子選手が、
そして6番手は遠藤浩二選手が獲得。
トップから1秒の間に12人が並ぶ大接戦となっていた。
KYOJO-CUPにも出場するドライバーでトップ10につけたのは村松選手の他、
荻原友美選手が7番手、翁長実希選手が9番手だった。

「ピットの位置が良かったですね、前の方で。早く行けてほぼ全周、1台としか絡んでいないので。
最後にベストタイム出した時は単独だったので、
最初にスリップストリーム使えた時に、もっとプッシュしていれば2分切れたという思いはありましたが、まぁポールポジションを獲れたので。
久しぶりです。クルマも調子いい状態なので、このまま逃げ切りたい。
オーバー40、頑張りましたよ。
(イノウエと)ふたりは同い年だし、瀧井さんもそうだし。
後ろで争ってもらって、僕は散歩したい(笑)」(いむらせいじ選手)

「僕は単独で出したタイムなので、スリップを使える決勝ではトップでチェッカーを受けられると思います(笑)。
位置取りはしていたんですけど、なかなかいいところがね。
まぁ楽しく頑張ります。
いむいむ(いむら選手)に当たらないように。
離れちゃうと追いつかないので、離れないように、
大人な富士のレースをしたいと思います」(イノウエケイイチ選手)

「リザルト的にもベストなので、すごく嬉しい反面、
ちょっと決勝どうなっちゃうんだろうという不安があります。
最後の方で出せて、ちょうど一緒に走ったのがいむらさんで、
なかなか追いつける人じゃなかったので、今回近くにいられるのが嬉しいです。
せっかくなので、決勝でもベストリザルトを狙います」(瀧井厚志選手)

 

11/16  14:06  Wether : Fine  Track : Dry

 決勝レースも引き続き恵まれたコンディションの中で争われた。

まず1コーナーにトップで飛び込んで行ったのは、いむら選手で
イノウエ選手が続いたものの、大外から逆転を狙ったことが裏目に出て失速。
その間に瀧井選手、並木選手、さらに村松選手にもかわされ、
イノウエ選手は5番手に後退してしまう。
だが、ヘアピンで村松選手をすぐにかわしていく。

 続くダンロップコーナーでは、瀧井選手がいむら選手のインをついてトップに浮上。
同時にトップグループは瀧井選手、いむら選手、並木選手、イノウエ選手の順で、
4台で形成されるように。
2周目のダンロップコーナーで、いむら選手はトップ奪還を狙うも、このタイミングでの逆転はならず。
だが、4周目のダンロップコーナーで再び仕掛けて、ついにいむら選手がトップに返り咲く。

次の周には瀧井選手は、並木選手とイノウエ選手に相次いで抜かれてしまい、4番手へと後退する。

その5周目には、1コーナーから2コーナーにかけてアクシデントも発生。
一時は4番手まで浮上していた遠藤選手は、すぐに復帰するもピットに戻ってリタイアを喫し、

そして直前にファステストラップを記録していた翁長選手がコース脇でストップし、
やはりリタイアを喫していた。

再びトップに立った後、いったんは1秒の差をつけて逃げモードに入ったかと思われた、
いむら選手ではあったが、
並木選手のスリップストリームを使ってイノウエ選手が一気にペースを上げる。
6周目の100Rで並木選手ばかりか、いむら選手も100Rで抜いてトップに浮上する。
しかし、そのイノウエ選手の天下も1周限り。

いむら選手は7周目のヘアピンで、またしてもトップに躍り出る。

そこからチェッカーまで少しも遅れず続いていたイノウエ選手は、
最後のストレートで勝負を仕掛けるも、あとコンマ1秒及ばず……。
辛くも逃げ切りなった、いむら選手が久々の優勝を飾るとともに、
ランキング2位も獲得することとなった。

2位 イノウエケイイチ選手

3位は並木選手で、

4位は表彰台獲得ならず、瀧井選手が。

そして5位はラスト2周で、村松選手をかわしていた下垣和也選手が獲得。
予選13番手からの追い上げが実った格好だ。

 

「ゴール間際だけど、最終コーナーをきちんと立ち上がれば、スリップストリーム入られても足りない。
ちょっとでもミスると足りちゃうんですけどね。
面白かったですよ、2016年ぶり、富士で勝つのは。
当時よりもレベルが上がってきて、バトルにもお互いを配慮しあった感じがありました」
(いむらせいじ選手)

「(いむら選手の)鬼ブロックに対して、俺はちゃんとイン側開けたのに(笑)。
行けばいいのに、瀧井さん抜くのに手間取っていたので、バシバシ行かせてもらいました。
俺たちは(ランキング)2位でも3位でも変わらない。
いつもライバルなんで。
でも、本当は俺が上、行く予定だったんだけどなぁ」
(イノウエケイイチ選手)

「富士走ったのが昨日初めてでしたが、楽しくレースできました。
お立ち台には行きたいと思っていたんですが.
皆さんとクリーンなレースができて、なんとか行けてよかったです。
筑波と富士とでは勝手が違って、筑波だと回り込んでグイッと加速していくんですが、
富士はスピードレンジが高いので、そこはうまく自分をコントロールしなきゃ行けなくて、
そこが難しかったです。またチャンスあれば、もっと別なサーキットでもレースしたいです」
(並木俊貴選手)


TOPICS

 

今回、ポルシェのプロトタイプを模したカラーリングのマシンで、レースデビューを果たした
高見元紀選手。
5月にVITA試乗会に参加して以来、完璧に病みつきになってしまったとのこと。
田中哲也選手の指導を受けて、みるみるうちに腕を上げていったとのこと。

「友達がずっとレースしていて『始めたいんだけど』って相談したら、
『VITAから始めたら』って助言してもらったんです。
モータースポーツはこれが初めてで、クルマは昔からずっと好きで、ポルシェも好きだったので、
ポルシェのクラブの走行会に行って、楽しいなって思ったのがきっかけです。
VITAは最初こんな小さいクルマに乗るの、って思ったんですが、
乗ったらすごく面白いし、奥の深いクルマだし、
今はポルシェで走っているよりVITAで走っている方が楽しいですね。
コーナリングとか、いろんなところを含めて楽しいです」

 そう語る高見選手は、月4〜5回の練習を半年みっちり行なっていたとのこと。
ところが、いざ実戦の時を迎えると、思いがけぬハプニングが。
予選の序盤で接触があり、すぐにピットイン。
修復を受けて走り出すも、計測できたのはわずか2周のみ。
17番手に甘んじてしまったのです。
それでも決勝では、しっかり追い上げて14位でゴールすることとなりました。

「予選は多少緊張もありましたね、なれないので。
なかなか練習の時は1周目から全開で行くことはないですから、
緊張しているうちにぶつかっちゃった感じですね。
決勝も、残念です。予選よりは上がっていたんですけど、不完全燃焼です。
次また、岡山のレースがあるんで、しっかり練習して頑張っていこうと思っています」
と高見選手。

 しかし、田中講師は「可能性はすごくあると思いますよ。
初めてのレースなんで、そんなにうまくは行かなかったと思うんですが、
決勝も1秒5までタイム出してきているので、今後が楽しみです」
と、しっかり太鼓判を押してくれました。

記事:秦 直之 さま

 


もう一人、今回は台湾から観光を兼ねて参加してくださったドライバー。
Max CHEN さん。

かれこれ2〜3年、鈴鹿サーキットで何度かVITAレースを楽しまれている。
他にもブランパンGTでBMWM4やコルベットでの鈴鹿、富士スピードウェイ参戦もある
経験豊かなドライバーである。
今回のレースは、紅葉の季節で観光にぴったりとのことで、日本観光を兼ねて
奥様と来日された。
「富士は鈴鹿ほどチャレンジングなコーナーが無いので、ナーバスにならずに走れるのが良いね」
「来年はシリーズで出たいね」と楽しそうに語ってくださった。

観光を兼ねてサーキットでレースを楽しむ。最高ですね!


富士FCR-VITAシリーズ化して3年目。
ますますレベルアップしていく中
2019年度のシリーズチャンピオンは武村和希選手に決定。
来月鈴鹿サーキットで開催される鈴鹿クラブマン最終戦、
[YEAR END PARTY]表彰式で豪華な副賞が授与されます。
いむら選手も「まだまだ若いもんには負けへん」パワーをもらいました。
おめでとうございました。

来年度のVITAレースでは、さらなるビッグな賞典を企画しており、
全国のVITAレースに参戦してくださったドラーバーの方々に
還元できる環境を設けて行きたいと考えております。
モータースポーツに参加することによって多くの人々の笑顔が増える、
そこを目指して
VITA倶楽部は邁進して行きます。

モータースポーツを愛する人が増えることを願い
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

VITA倶楽部