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筑波VITA TROPHYシリーズ第2戦
2022/06/29 レポート

MAY RACE MEETING in TSUKUBA VITA TROPHYシリーズ第2戦
5月22日 筑波サーキット

 

筑波サーキットとモビリティリゾートもてぎを舞台に、全4戦で争われるVITA TROPHYシリーズの第2戦が、
5月22日に筑波サーキットで開催され、14台のエントリーを集めた。

 

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公式予選

公式予選は10時10分から15分の計測で争われた。
心配された天気は雨も早朝までにやんで、それまでに行われた予選によって路面の水は完全に履けたばかりか、VITAが予選を走る頃には上空に青空も見えるようになっていた。

公式予選に臨んだのは13台。
最初にタイミングモニターのいちばん上に名を記したのは、開幕戦3位の小野真選手(NEEDS24 TRS ED VITA)だった。

しかし、計測3周目に前回のウィナー、塚田海斗選手(BRM VITA)が1分5秒を切ってトップに躍り出る。
そのままトップをキープするものと思われた塚田選手を、1分4秒274を記して引きずり落としたのは、

久々のレース参戦となった鈴木智之選手(メッカ・Verity・VITA)。だが、鈴木選手はその後のタイムアップは果たせずに終わる。
逆に塚田選手は適宜クールダウンを入れてタイムを縮め続け、計測6周目には1分4秒200をマークして再度トップに浮上。その2周後にはダメ押しとなる1分4秒174を記録して、2戦連続でポールポジションを獲得することとなった。

3番手は1分4秒471にまでタイムアップを果たした小野選手が獲得。

4番手は村松賢太(DEEP Racing VITA)で、

5番手は西濱康行選手(アルコパレーノ ETA-01)。

そして、イシカワヨシオ選手(東京IRCニルズVITA-01)が6番手につけたはずが、最終コーナーの走路外走行で該当タイムが採択されず。無念の8番手という結果に終わっていた。

ポールポジション:
#50塚田海斗選手(BRM VITA)
「ちょっとマシンのバランスがベストじゃなくて、もっとタイムを出したかったんですが、なんとか1位が獲れた感じですね。
昨日の方がペースは良くて、それでちょっとバランスを変えて、調整だけしたんですが、そしたら路面もガラッと変わっちゃって、ニュータイヤというのもあったので、バランスがぐちゃぐちゃになっちゃって。そうですね、1秒ぐらい離せるかと思ったんですが、全然ダメでしたね。決勝は思いっきり行きます!」

予選2番手:#88鈴木智之選手(メッカ・Verity・VITA)
「久々にニュータイヤを使ったので、最初のうちタイヤの温めに苦労して、温まったらもう、ここだって決めて出せた感じですね、6周目かな。それ以降はちょっとタイヤもヘタってきて、ペースをコントロールしようか悩んだんですが、プッシュし続けたらだんだんタレちゃって、出なくなりました。
1年半ぐらいレースを休んでいて、前回は鈴鹿に出て、筑波は約3年ぶりぐらいです。
単純にコロナでお休みしていて、単純に理由はないんですが、お金を貯めながら、家でおとなしくしていました。
やっぱりレースは楽しいですね」

予選3番手:小野真選手(NEEDS24 TRS ED VITA)
「たぶんって言うか、自分は冷えている時の方が得意な方なので、早いうちに出さないと、後半きついなと思って。ただ、もうちょっとうまくいけるかなと思って後半行ったら、ちょっとマシなのが出たかなという感じです。
自分としてはまだ納得がいっていないですけど。決勝は前回みたいなスタートができればいいですが、たまたまのところがあったので(苦笑)、頑張ってスタート狙って、抑えるというのがいちばんベストかなと思っています」

 

 

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決勝レース

当初の予定では、決勝レースのコースインは15時32分からとされていたが、案の定、遅れに遅れて実際には16時に迫っていた。それでも上空には夏場を思わせるような雲が浮かんで、とても5月とは思えぬほど。ちょうどいいコンディションとなっていた。

注目のスタートは、塚田選手が無難に切ったのに対し、2番手の鈴木選手が完全に出遅れ、小野選手と西濱選手が2番手、3番手に浮上。

さらに8番手からイシカワ選手が一気にジャンプアップし、鈴木選手に続いた。

オープニングラップを終えた段階で、トップの塚田選手は早くも1秒1のリードを築き、そのままアクセルを緩めることなく逃げていく。

その後方で2番手を小野選手と鈴木選手が競い合うも、

3周目の1コーナーで鈴木選手が前に。そして鈴木選手もまた、やがて単独での走行になっていく。

中盤からは4番手争いが激しくなり、西濱選手、イシカワ選手、福地一真選手(大訓ユニバーサルツインVITA)、忍田伸郎選手(BEFLATペトロナスVITA)、村松選手が縦一列。

だが、それぞれアクションをなかなか起こせぬ状態が続いていた。この集団は徐々に3番手の小野選手も近づいていくのだが、プレッシャーをかけるまでの位置までには至らなかった。


最後までこう着状態が続くのかと思われた、4番手争いが一度だけ動く。13周目の第1ヘアピンで福地選手がイシカワ選手を5番手に浮上。しかし、その勢いで西濱選手をも……というわけにはいかなかった。

一方、その間にもトップの塚田選手は快走を続け、終始1分4秒台で駆け抜けた結果、最後は9秒6もの差を鈴木選手につける圧勝に。VITA TROPHYの2連勝を飾ることとなった。

🏅2位 #88 鈴木智之選手
   (メッカ・Verity・VITA)

3位は小野選手で、2戦連続で表彰台に上がっていた。


一方、後方での争いではあったものの、大いに見せ場を作っていたのが、たなかみきてぃ選手(RaiseUP VITA)と輪島大生選手(Deep Racing VITA)によるバトルだった。ホームストレートで何度もたなか選手の脇に並んだ輪島選手だったが、最後まで抜くまでには至らず。


たなか選手は筑波のレースが初めてで、

輪島選手はこれがデビュー戦。
それぞれ経験の少なさが露呈してしまった格好ながら、そのバトルの様子はクリーンで、かつ微笑ましくもあった。

それぞれ11位、

12位と入賞とはならなかったものの、今後はいろんなことをトライして、どんどん順位を上げていってほしいものだ。

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優勝:塚田海斗選手(BRM VITA)
「ちょっとスタートは失敗したと思うんですが、そこからのペースには満足しています。最後までアクセルは緩めませんでした。何秒ちぎれるかを目標としていたので。ちょっと、『オヤジ狩り』みたいな感じで申し訳ないんですけど(苦笑)。もっと上を目指して行きたいので、もっともっと頑張ります!」

2位:鈴木智之選手(メッカ・Verity・VITA)
「久々でスタートの仕方、忘れてしまったのかもしれません。でも1コーナー、一発で抜き返せました! 
うまく行きましたね、1コーナーでオーバーテイクしたのは初めてかもしれません。
復帰レース、うまく行きました、大変満足しています。チームと相談して、9月のレースはもう一回出たいと思っています。次はなんとか勝ちたいです」

3位:小野真選手(NEEDS24 TRS ED VITA)
「スタートは、決まりましたね。でも、あっさり抜かれちゃったんで、意味ないんですけど(苦笑)。その後、全然上がらなくて、全体的にイケていなかったです。後ろとは全然マージンあったと感じていたので、たまにミスったんですけど、完全になんかイケてなかったですね。3位ですけど悔しいですね、納得できていないです」

4位:#17西濱康行選手
(アルコパレーノ ETA-01)
「楽しく走れました。バトルは守ってばかりでしたが。スタートでうまく前に出られて、そのまま守りながら、最後まで走れたので、結果的には満足しています

5位:#75福地一真選手
(大訓ユニバーサルツインVITA)
「楽しかったです。前にも後ろにもいて、ずっと大変でしたね。けっこう後ろが、前と戦うと後ろが来ちゃうから、それをうまく考えながら走ったら、運良く前が戦ってくれたので、その隙間に入って。もうちょい行けば、もっと行けたんじゃないかと思うんですけどね」

6位:イシカワヨシオ選手(東京IRCニルズVITA-01)
「なかなか抜けないですね、筑波は。でも、なんか俺、フライングじゃないかって思って走っていて、毎回タワー見たけど、何も出ていなかったから、絶妙だったんですかね? だって、みんな止まっている時に『ああ、出ちゃった~』って(笑)。いや〜、最初の番手だったら、もうふたつぐらい行けたかもしれませんねぇ」

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しかし、なんたる慌ただしいタイムスケジュールだったか!
 予選は直前に行われるスーパーFJから、たった5分しかインターバルがなく(他のクラスも同様)、決勝レースに至っては、やはりスーパーFJの暫定表彰式がパドック裏で行われる前に、VITA TROPHYはコースイン開始という……。両方のクラスに参戦しているチームもあるというのに、頑張ったドライバーを祝福する時間を奪うのは、果たしていかがなものか。

実際、無理があったのは明らかで、直前に行われたスーパーFJの決勝で赤旗が出たことから、VITA TROPHYの決勝レースは約30分遅れでの開始となった。この時期もう日没時間が遅くなっているから事なきを得たが、それならもっと余裕を持ったタイムスケジュールを、最初から組むべきではなかろうか。
(メディアレポートより)

今回のタイムスケジュールはキツキツで
かなり大変だったようです。。
お疲れさまでした。

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筑波VITAトロフィレースが開催されました。
プロチームが若手育成のためVITAでシリーズを戦う。
ジェントルマンにとっても大きな刺激になった一戦でした。

どこのコーナーをどこまでどうやって攻めるか。
スキルアップがモータースポーツの魅力です。
アクセル、ブレーキ、ステアリング。
繊細な動きを求められるのがVITAマシンの魅力。
ローコストでモータースポーツを学ぶ。

今回もたくさんの笑顔をありがとうございました。

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