WEST RACING CARS 三重県鈴鹿市のレーシングカーコンストラクター

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FCR-VITA Rd.1
2020/07/05 レポート

富士チャンピオンレースシリーズ
第1戦

FCR-VITA

 新型コロナウイルスの影響でスケジュールの大幅な変更を求められたが、
富士チャンピオンレースシリーズのFCR-VITAも7月4日に、
ようやく開幕の時を迎えることとなった。

エントリーは21台。
その中で、最も注目されたのは三浦愛選手だ。
昨年まで全日本F3選手権を戦い、F3-Nクラスでは優勝経験を持つ。
もはや説明無用のドライバーである。

「タイヤには溝があって、パワーはなくて速度域は遅いんですけど、
けっこう自分の操作、ドライビングが素直にクルマに伝わる印象です。
自分が変なことをしたら、クルマも思うように曲がらなくなる一方で、
きれいに、ていねいに基本のドライビングができれば、
すごくいい動きをしてくれるので、
ドライビングを鍛える、入門カテゴリーとしてはすごくいいと思います」
というのが三浦選手のVITA-01に対する印象だ。

 もちろん目標は、という質問に対し、
「KYOJO-CUPもFCR-VITAもチャンピオンを狙っていきたいな、と思っています。
F3をやっていたので勝って当然と思われているでしょうから、
それはそれで成績的な目標ではあるんですが、
それ以外にも女性ドライバーたちのレベルの底上げというか、
私の後にもどんどん出てきてもらえるように、お手伝いできればと思っています」
と三浦選手は語ってくれた。

 その三浦選手を迎え撃つ立場であるのが、
昨年、武村和希選手と激しいチャンピオン争いを繰り広げた、いむらせいじ選手と
イノウエケイイチ選手だ。まずはいむら選手。
「今年はCS2もやるので、鈴鹿はそちらで。VITAも富士ではやりますよ。
今年はレベルも高くなっているし、女の子たちも速くなっているので、
見応えあるんじゃないですか」と語れば、

イノウエ選手は「今年は出られる時だけ出る感じで、
基本はユーザーさんのためにデータ収集と。
でも、出るからには楽しんで走ります」と、揃ってギラギラした印象は受けなかった

『いつもの顔ぶれに女性8名が加わりピットは華やかな雰囲気に包まれる』_VITA 倶楽部














さて、練習走行が行われた前日の午前中までは、ドライコンディションが保たれたのだが、
午後からは雨に見舞われてしまう。
その雨は本番当日になってもやむことはなく、予選はウェットコンディションでの戦いとなった。


 最初の計測ラップで2分30秒879をマークして、トップに立ったのは小西岬選手。
その時点で2番手のドライバーに2秒以上の差をつける。
次の周に三浦選手が2分32秒432をマークして2番手に浮上するが、
その後雨足は強まってしまい、誰もタイムアップが許されず。

これまでスポット参戦に留まっていた、小西選手が
大金星とも言えるポールポジジションを獲得することとなった。

 3番手はイノウエ選手が、4番手はいむら選手が獲得。
そして下垣和也選手、翁長実希選手、遠藤浩二選手が続くこととなった。
なお、天候悪化により、残り6分となった時点で赤旗が出され、そのまま予選は終了となっていた。

ポールポジション 小西岬選手(RaiseUP Vita01)

「今までにないぐらい水がすごくて、コースのあちこちに川があって、ストレートでもカウンター当たっちゃうぐらいだったので、とにかく飛ばないように気をつけていました。
最初のうちはまだ良かったんですが、途中から雨量が急激に増えたんです。
これはもう出ないと分かったので、早めに仕掛けたのが良かったですね。
今までは2014年からVITAにスポットで出て、スーパーFJにも14年と17年に少し出ています。
決勝は安パイで冷静に走って、コースに留まることができたら、受けるものを受けてバンザイしたいと思っています」

予選2番手 三浦愛選手(LHG Racing YLT)

「最初の路面が水も少なかったし、まだ良かったので、
トップの人が1周目にベストタイム出しちゃって、
自分はまだ探っている最中だったので、
もったいないというか、考えが甘かったという感じです。
でも、フロントローからスタートできるので、
しっかりスタート決めて前に出れば、
たぶん離していけるんじゃないかと思うので、
集中していこうと思います。
初めてのことが多くて、なかなか噛み合わない感じですね」

予選3番手 イノウエケイイチ選手(ワコーズEDニルズMP VITA)

「危なかったですね。300Rなんか5速に入れないスピードでないと、もうハイドロで。
落ち着いて、まぁまぁ雨を見ながら……という感じだったんですけど、赤旗が出ちゃって。
最後まで走りたかったですね。でも、決勝は行きます!」

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2020/7/4土 13:45 FCR-VITA 決勝 トラック:Wet



 10周で争われる決勝レースのスタートが近づいても、雨は一向にやむ気配を見せず。そのため、セーフティカースタートでのレース開始となった。

2周の先導の後、グリーンシグナルが灯され、1コーナーへのホールショットを決めたのは小西選手。

ピタリと食らいついていた三浦選手はわずかにコースを外れ、イノウエ選手に迫られたものの、なんとか2番手はキープした。
その間に小西選手は、ほぼ2秒のリードを獲得する。

徐々に差を広げていった小西選手に対し、

6周目に三浦選手はまたも1コーナーでオーバーラン。
今度はイノウエ選手の先行を許すことに。

だが、大きく遅れることはなく、次の周にはストレートでスリップストリームから抜け出して、
再び2番手に立つ。この間にまたも小西選手はリードを広げることともなった。

 その後方では、いむら選手が下垣選手と激しく4番手を争っていたが、

5周目の最終コーナーで下垣選手にかわされてからは、いむら選手のペースが今ひとつ。
その後は徐々に順位を落としてしまう。
しかし、下垣選手はそのまま逃げることを許されず。

迫ってきたのは遠藤選手だ。
他を圧するペースで周回を重ね、遠藤選手はまず7周目に下垣選手をパス。
そのままの勢いで遠藤選手はイノウエ選手をもストレートで抜いていき、

ついに3番手に浮上。
最終ラップには三浦選手をも視野に入れた遠藤選手だったが、
「最後は躊躇しちゃいました」と。

 ラスト2周はペースを抑える余裕さえ見せた小西選手が、逃げ切ってポール・トゥ・ウィンを達成。そして自身にとって初めての優勝を飾ることとなった。

三浦選手はデビューウィンならず悔しい2位。

遠藤選手はVITAでは初めて表彰台に上がることとなった。

4位はイノウエ選手で、

5位は下垣選手、

そして6位は翁長選手が獲得した。

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なお、ファステストラップは猪爪杏奈選手が、最終ラップに2分23秒324をマークして獲得。
順位としては予選から3ポジションアップの13位に留まっていたが、
「予選では位置取りが悪くて、一度もクリアラップが取れなくて」と。
続くKYOJO-CUPでの逆襲を誓っていた。

ウィナー 小西岬選手(RaiseUP Vita01)

「SCスタートはラッキーでした。
正直、僕の中ではSCスタートのつもりで組立てしていて、
思ったとおりに1コーナー飛び込んでいけたので、
そこから先は思いどおり楽に、冷静に走ることができました。
最後は置きに行った、という感じでしたね。無理してもいけないので。
ミラーにまた(三浦選手が)映るようになったあたりから、ちょっとずつ調整して、
最終的にトップチェッカー受けられたので、本当に嬉しいです。
レースを始めて10年なんですけど、初めて勝つことができました。
これを機に、もっともっと強くなっていきたいですし、
もっと上のカテゴリーを狙えるようになりたいと思います。
シリーズは今年こそ追いかけます!」

2位 三浦愛選手(LHG Racing YLT)

「雨のレースにまだ慣れていないのがあって、1コーナーの奥まで使うのは試したいなと、
あまり無理のない範囲でしていたつもりだったんですが、
一度だけ行き過ぎてしまって。
まぁ、レースではあるんですけど、まだまだ自分を成長させるという意味で、
ずっとプッシュしていたので、途中3番手に落ちたり、
トップを追えなかったりというのはあったんですけど、
タイム的には上がってきているので。
ここから徐々に自分の足りない部分を、
次のKYOJOのレースでトライしていきたいと思っています」

3位 遠藤浩二選手(ORC VITA)

「予選はアタックラップにスピンしちゃって、その後に雨が強くなってしまったんです。
決勝はタイヤが温まってきてからは、だいぶ良くなってきて、
最後ちょっと(三浦選手を抜くのを)躊躇しちゃったのは残念だったんですけども。
ポディウム上がるのは86(レース)の時以来(2015年)なんですよ。
だいぶクルマもいい感じになってきたので、もうちょっと頑張ります」

記事:はた なおゆきさん


FCR-VITA Rd.1がようやく開催されました。

大きな雨雲が訪れる荒れた空模様ではありましたが
それはそれで緊迫感走るワクワクドキドキ感いっぱいの
舞台だったと思います。

参加型レースではあるものの、見ている方も楽しく、
多分ドライバーさんも、自分に何が足らないか、
宿題をお土産にと、ありがたい2日間でした。

続く7/26の舞台は鈴鹿サーキット。
初めてのインタープロト、KYOJO、
鈴鹿クラブマンレースとFCR-VITAの合体レース
が開催されます。

例え雨のコンディションでも楽しめるよう、十分な準備をお勧めいたします。
鈴鹿は36台のVITAで戦いの舞台を演じる予定です。
また鈴鹿でお会いいたしましょう。

See You Soon.

VITA倶楽部

《VITA倶楽部賞》
【優勝】 ¥30,000  【ポールポジション賞】¥20,000

《ダンロップ賞》
【優勝】 DIREZZA V01 4本【副賞26位】 副賞

《大会賞典》
【優勝】   ¥50,000
【2】     ¥30,000
【3】     ¥20,000
【46】¥10,000

《NUTEC賞》
【優勝】  ¥10,000